豊島区におけるウェルビーイングデータ等を活用した地域コミュニティ施設の価値向上事業TOSHIMA
採択プロジェクト
基本データ
- 連携準備型
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- 対象エリア
- 豊島区内区民ひろばを中心としたエリア
- ジャンル
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- #ウェルビーイング
- #地域コミュニティ活性化
- プライム
事業者名 -
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豊島区
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エリアの課題解決に関する考え方
エリアの課題
区民ひろばは小学校区ごとに設置され、2023年度は延べ約71万人が利用するなど地域の拠点として機能している。一方、利用者の約7割が高齢者や親子に偏り、多世代交流の場として十分に機能していない。
2020年以降の社会変化を踏まえ、2023年度には「地域区民ひろば在り方検討委員会」を設置し、中間層の利用促進、子どもの居場所づくり、リアル・バーチャル双方の交流促進、DXによる業務負荷軽減、自主運営の見直しなどの課題を整理した。
豊島区は繁華街から住宅地まで多様な地域特性を持つが、区民ひろばは設置経緯から画一的な運営が続き、地域ニーズを十分に反映できていない。またアナログ運営のため、利用者属性や利用頻度などの基礎データを把握できず、地域に応じた運営改善に必要なデータが取得できていないことも課題となっている。
課題解決の方向性
本プロジェクトでは、デジタルを活用し、地域の特徴や住民のニーズ、資源に関するデータの利活用と、住民・施設運営双方の利便性向上を図る。これにより、エリア特性に合わせた特色ある区民ひろばの創造に向けた基盤を構築する。あわせて、得られたデータを都市データ連携基盤や東京都のデータプラットフォームと連携し、他エリアへの活用・水平展開を見据えたデータ整備を進める。
プロジェクト概要
実装サービス
区内22地区26施設の区民ひろばを中心に、地域特性に応じた運営の在り方を検討するため、地域の特色把握に必要なデータ収集、可視化、利便性向上の取組を進めた。統計データや地域愛着・ウェルビーイングに関する主観データの収集に加え、一部施設では周辺環境を把握するエスノグラフィー調査を実施。さらに、従来取得できなかった利用者データを把握するためデジタル入退館システムを導入し、各種データと組み合わせて可視化できる基盤を構築した。これらのデータをもとに区民ひろば職員・地域事業者と意見交換を行い、新たな運営手法の実証と効果検証を行うことで、地域特性に応じた運営モデルの創出を目指す。
プロジェクト実施内容
利用者傾向に関するダッシュボード
サービスの実装を通じて目指す状態
区民ひろばは、豊島区における住民福祉の向上を支える重要な施設であり、福祉を中心とした基盤事業を充実させつつ、地域の特性に応じた運営を行うことで、住民の生活の質を高める施設となることを目指している。豊島区には、池袋や大塚のように多様な来訪者が集まり文化と交流が生まれるエリアや、池袋本町・要町など子育てニーズや住民の多様性が際立つエリアが存在する。これら地域の特性や住民のウェルビーイングに関する考え方を把握し、公共性と地域性を両立したデータ利活用による運営を進めることで、地域ごとに特色を持つ区民ひろばを創出し、地域力の向上と地域活性化を促進していく。
プロジェクトの成果
本事業により、住民・ワーカーに対して、施設利用の利便性向上と利用価値の向上が実現した。
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- 施設利用の利便性向上
紙の入館証の手作業集計から、デジタル入館システムへ移行したことで、利用状況の正確な把握が可能となり、職員の業務負荷も大幅に軽減した。年間延べ数万人規模の利用に対し、デジタル化により管理効率が向上し、利用者サービスの質の向上につながった。
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- 地域特性を踏まえた運営改善による施設価値向上
ウェルビーイングデータや人口構成、利用状況の可視化により、地域ニーズに基づく新たな企画が検討できるようになった。データを踏まえた実証では高い満足度が得られ、地域の事業者や大学等との連携も生まれ、区民ひろばの価値向上に寄与した。
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- 事業者によるまちづくりの促進
住民のウェルビーイングや属性データを共有することで、事業者による出店検討や地域開発への活用が可能となり、官民連携によるデータ利活用が進展した。今後データのオープン化を進めることで、民間事業者の自主的な参画や、区民ひろばの実証フィールドとしての活用が期待される。